ツックラールナ・ウー・チャピー
ツックラールナって何?
Cukrárna (ツックラールナ) とはチェコ語でお菓子屋さんのことです。Cukr( ツックル)が砂糖という意味なので、きっとそこから派生しているのでしょうけど、「甘い物が買えるお店」と解釈すると、なんて魅力的なお店なのでしょう(笑)
チェコ滞在中はこの「ツックラールナ」の看板を目にすると思わずガラス戸の外から中のお菓子を覗いてしまうほどの私です。
Cukrárna U Ťapí を始めるにあたって
さて、先日の神戸でのグローバルフェスティバルでは前年度に続き今年もスタッフとしてお店を全面的にサポートしてくださった山本さん、そして海星女子学院の先生やボランティアの若いメンバーの方々のお陰で大盛況に終わりました。有難いことに前日から1つ1つ焼いて準備していた150セットの焼菓子全を完売することができました。| 海外からのお客様にも喜んで頂けました。 | 
前回は2種類のハーブクッキー(プレーンと抹茶)でしたが、まだまだイベントで紹介したいお菓子が沢山あります。特にチェコのお菓子は素朴で甘すぎず、なかなか美味しいものも多いのです。お菓子だけではなくもちろん伝統料理も外せません。
東ヨーロッパに位置するチェコ共和国は内陸国なので基本魚はあまり食べませんが、その代わりにお肉料理がとても豊富です。更に北海道と同じ緯度に位置するだけあって、じゃがいももとても美味しいのです。家族ぐるみで仲良くしてもらっているチェコ人の友人アレナのおばあちゃん宅で娘とよく食事を頂くのですが、最初に初めて食べた vepřo knedlo zelo (ヴェプショ クネドロ ゼロ、豚肉のロースト、クネドリーキにキャベツ煮込み添え)がシンプルな味付けなのにあまりに美味過ぎて印象的でした。
| バビチカのヴェプショクネドロゼロ。 上に添えられているのがzelí | 
5時間ぐらいかかったのよ、チェコの伝統料理なの。と自信たっぷりの表情で話してくれたbabička(おばあちゃん)オルガさん。グレイビーソースをたっぷりかけて食べるローストポークは重めな感じなのですが、付け合わせの甘くてほのかに酸っぱいキャベツ煮込みzelíが爽やかさをもたらし、横に添えられたもっちりしたポテトの茹でパン、クネドリーキが何とも日本人の口に合うので、今でもこちらは私の大好きなチェコ料理の中の1つなのです。
ちなみにハーブとスパイスの話しを少しだけ。先ほど紹介したキャベツ煮込み、zelí なのですが、チェコ版ザワークラウト的な存在で、家庭で作られるものはそれほど酸っぱ過ぎず、キャラウェイなどを加えて煮ます。チェコ料理にはキャラウェイ、パセリ、ディルなどセリ科のハーブが使われることが多いですがメディカルハーブの観点からみても、セリ科のハーブは栄養価が高いことで知られ、とくにここで使われているキャラウェイやクミンは食欲増進、消化促進効果などが見られることから、このヴェプショクネドロゼロに関してもお肉をさっぱり食べられる工夫が見られ、本当によく考えられた料理だなぁといつも頂きながら思います。
そういえば日本で(特に関西において)なかなかチェコのお菓子や料理が食べられる所は少ないと思い、ただの食いしん坊で留まってはいけない、何らかの形で日本でももっとチェコの料理を紹介していきたい!と思ったのがきっかけで今回はなんとか国民のアイドル的存在の料理、Svíčková na smetaně (スヴィーチコヴァーナスメタニェ)ビーフテンダーロインのクリームソース煮込みを完成させたく、このフェスティバルの後思い付きでケータイを手に取り、プラハで6年前から料理を教えてもらっているスクールの担当者にメールを送りました。次はインドネシアはバリ島のホテルのシェフに料理を教えに行くと言っていた毎回個人レッスンを担当してくれているプラハ屈指のカリスマシェフ、ラデックに連絡を取るためです。
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