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10/21/2015

エアフルト(Erfurt)歴史と文化、自然に恵まれた街(2)

ワスプの命から学んだこと(続き)

お庭で見かけるビーハウス
脚を折畳み、息絶えた一匹のワスプがファルクの手のひらの中に横たわっていたのでした。さっきから私たちの周りを沢山飛び回ってるワスプを何故いまさらファルクが捕まえたりしたのか、そして物や自然、エネルギー資源までももの凄く大切にするファルクがわざわざワスプを殺すのか。駆け寄った娘と私は思わずお互い顔を見合わせ首を傾げました。
「これ、見える?」
ワスプの死体を少し割き、ファルクが指さした先には黄色の鋭い細い針のようなものが見えました。(おそらく、いや当然ながらこれが針よね。それくらい私でも分かるけど…?)と思いましたがファルクは言いました。「彼女は人を刺すと、この針を体から失うんだよ。そしてこの針を失うということは彼女は死ぬんだ。そのことを彼女は知ってるんだよ。わかるかい?」
「She? ってことは女なの?針がなくなると死んじゃうの?」娘は興味深そうにファルクの手のひらを覗き込みながら聞き返しました。「そうだよ。彼女自分が死ぬことを知っていて刺すんだよ。命を捨ててまでも刺すということはそれ程までも彼女は身の危険を感じてるんだね。刺さなきゃいけないぐらいの危機をね。」ハッとした表情の娘を前にファルクはさらに続けました。
「Šíkaが怖がって素早い動きを見せたり彼らを追い払おうと刺激を与えたりしなきゃ、滅多に向こうから攻撃しては来ないよ。だって刺すと死ななきゃいけないって彼女たちはわかってるんだから。」
そう言い終わるとファルクはワスプの死骸をつまみあげ、食べ終わったイチゴのヘタと一緒に飲み終わったバターミルクのカップへと片付けました。
「私にそれを見せるためにこの子を殺したんだ...ファルク。」娘はもう一度死骸を見せてとカップから取り出したワスプを神妙な面持ちでじっと見つめもう一度カップにそっと戻してました。結局彼が娘に言いたかったことは、どうしたら刺されないで済むか?ということではなくて、蜂と人間が共存するための最良のヒントを幼い娘に教えてくれたのですね。

一年中何かが咲く蜂のためのブレンドシード

ワスプに限らず今回エアフルトでは蜂と人間のバランスのとれた関係性を築くための様々な工夫を間近で見ることができました。例えば蜜蜂のための手作りビーハウスや、一年中何かが咲くという蜜蜂のための花の種など。ファーマーズマーケットでも必ずと言っていいほど蜂蜜を見かけます。自然と人間のバランス関係を上手く保ち、メリットを共有し合っているドイツの人々。苦手意識のある相手でも一歩踏み込んで相手を深く知る事で得られる円滑な関係性、人間関係に置き換えたとしても有効かもしれませんね。

10/17/2015

エアフルト(Erfurt)歴史と文化、自然に恵まれた街

ザクセンの歴史ある町、エアフルト

仕事も一段落した8月半ば、まだまだ残暑の厳しい日本から逃げるようにとプラハへ飛び立った私は、娘と一緒に今回もドイツで残りの夏休みを少し過ごすことにしました。3度目に訪れたドレスデンであれこれ充実した3日間を過ごした後、エアフルトに住む友人に久しぶりに会うためザクセンチケットを買って、電車でさらに西へと向かいました。ザクセン州はドイツの東端に位置しチェコとポーランドに隣接しています。州都はドレスデンでエルベ川、エルツ山脈と豊かな自然に恵まれた旧東ドイツ圏では最も人口の多い地域だそうです。
娘が撮った夕暮れの大聖堂

ドイツは5回目にして初めてのエアフルト。友達が住んでいないとまず聞くこともなかったであろう町の名前。そんな全く馴染みのないエアフルトが私の心の中の宝物となった暖かいストーリーを少し綴っておこうと思います。

ワスプの命から学んだこと

日本の蜜蜂ぐらいのサイズ。ワスプは毛があまりない。

エアフルト中央駅の時計の下で久しぶりに会うファルク。彼は麻酔科の医者であり、とても礼儀正しい読書好き、歴史好きの同じ歳の青年です。彼が京都に滞在していた頃、偶然娘とのお気に入りの街が彼もまた同じくお気に入りで、ドイツとチェコの話題で盛り上がり山頂ではドボルザークのユモレスクを一緒に口ずさみ、雲一つない青空の下で食事をしながら悠々と頭上を舞踊る鳶を眺めていたのでした。
季節はすっかり変わって、昼夜寒暖の差はあるものの昼間は汗ばむぐらいの気温のエアフルト。甘いものには蜂(ワスプ)が寄ってきます。

ワスプは日本のスズメ蜂と同じで良く似ていますが、こちらではもの凄く沢山います。刺されるとアレルギーのある人にとっては2度目は死に至るぐらい大変危険なようで、それを知っている娘は過剰に反応して怖がっています。日本の山で座っていると蚊が寄って来て不快に感じますが、逆にヨーロッパ(特にチェコ、ドイツで夏)では蚊よりも蜂(ワスプ)が沢山寄ってくるのです。

アイスクリームには目がない娘の事を何故か良く知ってるファルク。噴水広場で娘は買ってもらったアイスクリームを片手に甘い香りに誘われて彼女目がけて寄って来る蜂たちとしばらく格闘していました。
中世には交易都市として栄えたエアフルト。パリとキエフ東西を結ぶ王の道と北海、イタリア間の南北を結ぶ通商路のちょうど中間点に位置する場所であったそうです。さらに、後に宗教改革を行ったルターや、かの有名なナポレオンにもゆかりがある都市で、かつて市民の憧れだったフランス軍の制服に使われた蒼色の染料の生産などによって繁栄を続けたそうです。そんな興味深い歴史背景の物語を聞きながら、ユーロ紙幣の裏に描かれた物と同じロマネスク建築の建物をじっと見つめては物思いに更けっていた私と相反して横で大袈裟と思えるぐらいキャーキャー叫びながら石畳の噴水広場を走り周ってまだ蜂から逃げ続ける娘に、もう、かける言葉もなく呆れかえっていた私でした。

フィレンツェのポンテベッキオ橋に良く似た可愛いお店が並ぶクレーマー橋を渡りながら、シナゴーク、郵便局、教会や市庁舎などの歴史ある建物を案内してもらい、夕方にはエアフルトのシンボルである大聖堂の足元に広がる階段へとやって来ました。二棟の教会は長い年月をかけて、競いながら建てられたそうでそんな興味深い歴史の話を聞きながら娘は大聖堂の写真を綺麗に撮っておこうとカメラに夢中でした。


バターミルクとキャロットジュースを買ってしばらく休憩。またワスプが寄ってきて「これだから外のゴハンもろくに楽しめない!」と逃げ回る娘にファルクが言いました。
「Šíka! こっちにおいでー!これを見てごらん?」不機嫌な面持ちの娘も興味深い話が豊富なファルクの言うことはちゃんと聞きます。戻ってきた娘はファルクの手の中を覗いた途端、ちょっと驚いた表情でファルクに聞きました。
「ファルク、殺したの!?」脚を折畳み、息絶えた一匹のワスプがファルクの手のひらの中に横たわっていたのでした。

次へつづく。

10/14/2015

神戸グローバルチャリティーフェスティバル 出展のご案内

来月11/1(日)、今年で25年を迎える神戸グローバルチャリティーフェスティバルのディレクター、エステラさんから急遽出展オファーを頂きました。本当に急なので準備も整うかどうか何かと不安ですが楽しんで参加させて頂こうと思います。
今回はベッドスペースが取れないそうですので、カウンセリングに基づいて30種類のエッセンシャルオイルからお客様に合ったブレンドを作らせて頂きハンドマッサージを提供させて頂こうと思います。

Suiの売り上げの全てはKGCFに全て寄付させて頂きます。
入場無料ですので、色々な国のランチやイベントを観に是非足を運んでみてください。
詳細はこちら⇨Kobe Global Charity Festival 2015t

10/03/2015

プラハのヴィーガンカフェ Vegan cafe in Praha.

Rawcha 

プラハの素敵なお店 Vol.2!

今日はプラハ1区にあるヴィーガンカフェを紹介します。
もはや、すっかり聞き慣れた"ローフード"という言葉。
女優やモデルの間でひと時一大ブームを巻起こしたローフードですが、こちらチェコのプラハでも、
もうすっかりとヘルシー志向の人々の間に浸透しているようです。
ローフードって?What is the row food? (Wikipediaより )
このように熱を加えず調理することによって野菜に含まれている栄養素を損なうことなく身体に取り入れる事ができるというローフード。
そんなローフードを楽しめるプラハのヴィーガンカフェです。

少し話が逸れますがプラハは以前、沢山のタイからの移民を受け入れていた時代があったそうです。そのため、市内を歩けばかなりの確率でタイマッサージのお店を見つけることができます。もちろん物価は日本よりも少し安いので、マッサージも日本で受けるよりお得というわけなんですね。
プラハに沢山あるタイマッサージのお店。
そこで私はいつも娘と一緒に草津温泉の姉妹都市、カルロヴィバリにある友達の知り合いが経営する素敵なリゾート風タイマッサージサロンを毎回訪れていました。今回はカルロヴィバリにあまり長い日数滞在することができなかったので、プラハでタイマッサージを探して歩いていました。
その時偶然隣に見つけたのがこのお店!

RAWCHA ロウチャ。
通りに出てる看板を見つけてね。
 
 
場所はプラハ1区、ショッピングセンターPalladium から歩いて3分ぐらい。マサリク駅へ向かう途中の通りを少し入ったところです。
メニューはお茶のバリエーションが多く、アジアのお茶や日本茶までもありました。明るい店の店内でしたが、日本の掛軸が飾ってあったりと興味深いインテリアでした。
日替わりメニューは小さいセットでスープとメインのサラダ。大きいセットでスープとメインのサラダとさらにピザが付いてくるという内容でしたが、迷わす小さいセットに。
何しろチェコの料理は多いので、きっとスープも大きいはず。。

はい、大正解!

こちらは少しスパイシーなトマトのスープ。しっかりした味でもったりと重い食べるスープという感じです。
口の中に広がる野菜の滑らかさと鼻から抜けるスパイスの良い香りが印象的なスープでした。

そしてメインのサラダ。
 
 

マスタードベースのソースで和えられた沢山のフレッシュな野菜。
食感を味わえるように、きっと計算されたと思われるちょうど良い大きさに揃えられた野菜たちは力強い味わいです。
どちらも盛り付けの可愛いこと!
自家製レモネードも美味しかったですし、次回はデザートも食べてみます。
身体に嬉しいお店やカフェ、また紹介していきたいと思います。



RAWCHA

営業時間:
月曜〜日曜
11:00-21:00

TEL:  22629162
Email: rawchateam@email.cz
 住所:Na Poříčí 8Praha 1 – Nové Město


10/02/2015

外で食べる!

外で食べる!connect with nature

タイトルだけ見るとまるで外食産業を後押ししているように聞こえますが、そういう意味ではないんです。

私の実家は田舎の兼業農家で、沢山土地があって山も川も海も近く自然そのものが遊び場でした。果物やお菓子も友達と遊びながら庭でよく食べたものです。学校の往き帰りの山裾の道では野生のざくろやぐいび(グミの実、都会では滅多に見かけませんが。東アジア一帯に分布するグミ科、低木の落葉樹で赤い実をつけます。英語ではシルバーベリー。)を見つけては摘みながら帰ったものです。
野生の木の実などを見つけるのも楽しいです。
家族も特に田植えや稲刈りの時期は飲み物や食べ物を用意して田んぼに持って外で畔に座り山を眺めながらティータイムを楽しんでいました。
外で食べていると、小さな虫や小鳥が飛んで来たり心地よい風が吹いてたり、耳を澄ませば川のせせらぎ、山鳥の声、遠くを走る貨物列車が鉄橋を渡る音が聴こえてきます。土や樹木の香りが漂う中で周りには美しい景色が広がっています。そのような環境の中での食事は、狭い閉ざされたスペースでテレビなどを見ながら摂る食事とは同じように料理されたものでも全く違った味に感じられるに違いありません。試してみてください。いつものおにぎり、サンドイッチ、別に特別な料理じゃなくてもいいのです。休みの日は少し食事の時間を長めにとって近くでも少し雰囲気のいい場所を選んで食べてみてください。
寛容的な気持ちになり、日々のストレスの要因に気付き対処できるゆとりを見い出すことが出来たりします。さらに時間をかけて食事することで食べ物に対する有り難みを再確認できますし、自然の中で五感を刺激しフルに稼働させることで日頃気が付かなかった新しいアイディアが生まれてくるかもしれません。
思うことは人それぞれ違いますが、少なくとも私の場合、外にこだわる幾つかの理由がそこにあります。


さて、では「外で食事を楽しむ!」となると多少の準備が必要になります。1人だけのシンプルなおにぎりだけの食事から、友達や家族と一緒に出掛ける大規模なピクニックまで。季節や人数など、シチュエーションによって準備するものは大きく変わってきますが、どんな時でも役に立つ基本のピクニックキットを作っておくと便利です。私は外での食事が大好きなので、自分のピクニック専用バスケットに常にあれこれ詰め込んで出掛けられるように専用の棚に全て準備しています。
その内容を参考程度にご紹介しますね。



・ピクニックバスケットまたは保冷バック...夏は保冷バックが安心です。普段私は口が大きく開いたカゴバックをピクニックバスケット専用にしています。


・ピクニックシート...裏が防水なら湿った草の上でも大丈夫なので理想的ですが、私はウールの敷物を使っています。


・マルチなナイフ...リンゴなどの果物を切る時や簡単な野外料理に重宝します。パイなどをみんなで切り分ける時も。


・小さめのまな板...私はオリーブの木でできた小さめのまな板を使っています。大きい方が何かと便利ですが、電車や自転車などでの移動にはこのサイズが丁度いいのです。


・環境に優しいプラスチック製の食器...生分解性プラスチックやメラミン食器などがお勧めです。せっかく自然の中で美味しい物をいただくのですし、安心して食べられる食器がいいですね。


・ビニール袋...ゴミは持って帰ります。


・ペーパーナプキン...口元を拭く以外にもセットしておくと余った食材を包んだり、広げてスナックをシェアしたりと何かと便利です。


・虫除けや日焼け止めなど...私はリュックに絆創膏も入れています。


チェコのガーデンパーティーにて。
準備をしておけば、お弁当を準備するだけでいつでも気が向いた時に出かけられますしね。
あっという間に毎年過ぎ去ってしまう快適な気候の日本の秋。バックパックにお気に入りをいっぱい詰め込んで爽やかな青空の下でランチをしましょう!