田舎の良いところ
先日近所に住む職場の大先輩に、自家製柴漬けを頂きました。なのでお礼にパイを焼いて持って行ったらまた畑で採れたバジルをスーパーの袋一杯持たせてくださいました。
今の職場で働き始めてから、何かと職場関係で知り合った農家の方々とつながりができ、有難い事に野菜を頂くことが本当に増えました。最近の都会では少なくなった光景ですね。
そういえば子供の時、田舎に住んでた頃は、よく隣のおばあちゃんが産みたて卵を持ってきてくれたものです。
ある日母にお使いを頼まれた私は隣のおばあちゃんの家に回覧板を持って行きました。「おばあちゃんー!回覧板!」いつものようにガラガラと重い錆びた鉄の門を力一杯スライドさせてあけたその時、庭で放し飼いされていたニワトリが木から舞い降りて突然勢いよく私の肩に飛び乗ってきました。(ニワトリが飛ぶなんてその時初めて知ったのです!)
鋭く尖った二本の脚の爪が私の肩に食い込んで、意外にも重いニワトリの体重にフラついてよろけ倒れた私は、回覧板を放り出し全身から目一杯の悲鳴をあげながら逃げ出したのは言うまでもありません。
それからニワトリが出てる時にはおばあちゃんの庭には近づかなくなりましたが、そんな目に遭ったにも関わらずニワトリの卵だけは毎回楽しみに頂いていました。
しっかりとぶ厚く茶色い卵の殻に千枚通しで穴を開けて、そこからストローをさして生卵を飲んでいた記憶があります。当時歯が悪かったうちの祖母の為に母が炊く白米は少しだけ柔らかめで私には物足りない食感でしたが、卵かけごはんも新鮮で美味しかったですし。卵黄の弾力と色が違うんですよね。双子ちゃんもしょっちゅうありました。
懐かしいです。放し飼いのニワトリの卵は本当に美味しいですね。
隣のおばあちゃんと春はワラビ取り、秋は山に栗拾いによく連れて行ってもらったものです。私の小さいな靴で栗のイガを踏んでは一生懸命に中身を取り出していました。虫食いが意外に多くて栗に穴を見つけては子供ながらに残念な思いをした事をよく覚えています。
今でも実家に帰ると母が「にんにくの代わりに玉ねぎを頂いたの!」とか「これはお隣さんの人参よ。」とか田舎の物々交換は健在ですが、私もこうして何かと頂く機会が多くあるので毎回お礼に無理のない程度の焼きたてパンやお菓子を持って行きます。ちょっと珍しい物を焼くと喜んでもらえてこっちまで幸せになれますね。素敵な幸せサイクル、もっとこれからも拡がっていくと良いですね。
幸せサイクル。「よい循環の中に私は存在しているんだ」という実感や確信を持っている人だけが享受できるものだと思います。田舎に住んでいた時の自分の記憶の中に、実は今を生きる為のヒントがたくさん含まれているのかもしれませんね。
返信削除リキ君、まさにその通りですよね。前向きで自分を大切に出来る人の所には何故かもっともっと幸せが訪れる気がしますね。私の幼少の頃は沢山楽しい経験や辛い経験があって今そのおかげで人の痛みがわかるようになりました!
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