壊れた雨傘
9年前の夏に思い切って買った白地にトリコロールカラーが映える私の雨傘。
折り畳みタイプで軽く、かつ丈夫な作りで流石ラルフローレン!と広げるたびにワクワクしたりして。この傘のおかげで雨の日も楽しく過ごせたと言っても過言でない程お気に入りの傘なのです。どこへ行くのも一緒でした。天気予報を確認して曇りマークが付いてたら鞄の角にこの子を収めて出掛けたっけ。突然の雨に降られてもビニール傘を買いにコンビニで並ぶ人達を横目に涼し気な表情で傘を広げてone note samba さえ口ずさんだっけ(笑)
東京の友達に久し振りに会う時も持ってたし、ハーブ検定試験の当日ドキドキしながら歩いた農大キャンパスでも、友達の出産お祝いに急遽駆けつけた時も、当時の仕事で人間関係に悩み凹み気味で歩いたガーデンシティーでも一緒でした。まるで恋人みたいに甘く切ない思い出がいっぱい。
2日前の台風の影響で激しい雨に打たれた傘は、骨と縫い目の隙間に穴が空き私の額にポツリ、ポツリ大粒のしずくが滴り落ちてまるで私が泣いてるみたいに頬を伝ってきました。傘をさしているのに顔が濡れるなんて初めてで何か不思議な感覚です。まるで「もう捨てちゃうの?そんなの嫌だよ。」と傘が泣いているみたい。まさかね。800メートルほどの短い距離を歩く間にあれやこれや沢山考えて、家の前でふと我に返った私でした。
日本人は他の国の人に比べて傘を買う一人当たりの本数が多いといいます。年間の降水量国別ランキングでも比較的上位でヨーロッパに比べて雨は多い( FAOが発表した降水量ランキング)ようですがそれでももっと雨の多い国よりも傘にお金をかけているようですね。特にビニール傘の購入割合が特に20代に多く、傘の紛失率もそれに比例して高いようです。従ってモノを大切にしない使い捨ての習慣が若い世代を中心に広がっている事を意味していると言えるでしょう。
Weather Newsが統計をとった傘についてのデータです。
私が9年前に奮発して傘を買ったのも、ビニール傘を度々なくす自分が嫌になったのがそもそもの理由です。素敵な傘を買ってから、一度も傘を忘れたことがありません。そしてビニール傘も買わずに済んだので計算すると十分元は取っていることになります。
価値観は人それぞれですが、私はこの方法で雨の日も楽しく過ごせてさらに使い捨てのビニール傘を買わずに済んで大満足です。物を大切にする事をこれからも意識して生活していきたいと思いますね。特にパートナーに指摘されたラップペーパーやビニール袋の使い捨てが多いこと。彼は次の日、私の為に冷凍保存容器をいくつか買ってきてくれました。気が付かずにいた事を恥ずかしく思うと同時に彼の優しさに感激しました。文化が違う考え方が違うからこそ違った視点で物を見て判断でき、お互いの距離が近いからこそ指摘しあえるそんな関係が築けた事にとても感謝しています。素直に耳を傾けて自分自身を見直すべきだと最近感じました。
さて、今から傘を修理に出しに自転車を走らせようと思います!
| 物を大切にできる人はきっと周りの人も大切にできる人でしょうね。 |
モノを大事にできる人は、周囲の人を大切するだけでなく、自分のことも大切にできる人だと思います。しかし、傘のエピソード。読んでいたら情景が浮かんでくるようで、愛着がとても伝わってきました^^
返信削除りきくん。コメントありがとう♪なるほどー!そう繋がるんですね。自分のこと大切にするって大事なんですよね。そう思って見直してみると改善点はいっぱーいあるねヽ(;▽;)ノ俄然やる気が湧いてきました。傘、修理屋さんがなんと無料で直してくれたの!幸せサイクル今度は私も誰かの役に立てるといいな!
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